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職域から考えるUXデザイナーという職業

ニジボックスのUXデザイナーがUXイベントに登壇いたしました!
みなさん、「UXデザイン」という言葉はご存知ですか?
WEB業界に携わっている方はここ数年良く耳にするようになってきているキーワードではないでしょうか?
今回は、UXデザイナー中井が都内で開催されたUXイベントで「職域から考えるUXデザイナーという職業」というタイトルでライトニングトークを行いましたので、そのレポートを公開いたします。5分という短い発表時間でしたので、現在のニジボックスがビジネス活動の中でUXデザイナーという職能をどう捉え、どのように機能させるのがベストと考えているか? の共有までとなりましたが、「UXデザイナーって何する人?」な人は少しスッキリできる内容になっていると思います!

UXデザイナーって?


みなさん、こんばんは。
中井と申します。

株式会社ニジボックスでUXデザイナーをしています。
新規サービスの立ち上げや、既存サービスの改善提案などを行っています。
ニジボックスは企画から制作、開発まで、ものづくりにかかわる様々な職種のメンバーが在籍しており、ワンストップで制作を行うことができるのが特徴です。
そんな中で、私は「サービスをグロースさせること」を中心におこなってきました。SEOやアクセス解析、A/Bテストなど、様々な手法を実践しながら、現在はUXデザインの観点からサービスをグロースさせることに取り組んでいます。

そもそも、UXデザイナーとはどんな職業なんでしょうか?

本場と言われているアメリカでは…?

UXPinという機関が、企業を対象におこなった調査によると、フルタイムのUXデザイナーを雇用し始めたのは3年前からと答えている企業が約50%にのぼるそうです。また、「UXデザインをどうやって学んだか?」という質問に対して、独学で身に着けたというデザイナーが全体の約65%という結果も発表されています。

さらに、UXに関して活発な意見が交わされているUXブログ界隈では、UXデザイナーのコアコンピテンシーに関する興味深い見解を見つけました。フィッツジェラルド・スティールさんのこちらの記事UX Designer/Developer Core Competenciesを参照してみてください。
彼によると、優秀なUXデザイナーの保持するべきスキルとして、リサーチ手法から、ビジュアルデザイン、インタラクションデザイン、HTML/CSS/JavaなどWEB技術全般、さらにデータ分析技術などなど…。
これは、もはや「なんでも屋さん」レベルの網羅性ですね。WEBをちょっと検索するだけでも、UXデザイナーの職能やスキルについては様々な論議がなされていることがわかります。

このことからわかるのは、UXデザインの本場と言われているアメリカでも、
「UXデザイナーの役割はまだ明確にはなっていない」ということなのでしょう。
まだ、模索段階なのですね。

今回は、そんな発展途上であるUXデザインについて、ニジボックスもとい私、中井の考えも含めて、みなさんにUXデザイナーの役割についてお話しすることで、UXデザイナーとは何かをあらためて考えるきっかけになれば良いなと思っています。

そもそもUXとは?

ドナルド・アーサー・ノーマンと言う、アメリカの認知科学者で「人間中心設計」という、デザインアプローチを提唱した方によると、

「ユーザーエクスペリエンスは、エンドユーザーが会社、サービス、製品と対話するすべての側面を網羅している」

のだそうです。

これは具体的にはどういうことかというと、

「企業のあらゆる部署がUXの視点を持ち、一丸となってサービスを運用してゆく」

ことだと私は理解しています。

では、そんな体制の中でUXデザイナーは何をするのか?
ということ考えてゆこうと思うのですが…。

まずは、「デザイン」について考えたいと思います。

一般的な日本人の印象としては「ビジュアルデザイン」「UIデザイン」といったキーワードが真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか?

改めて辞書を引いてみると…。

[デザイン]
①建築・工業製品・服飾・商業美術などの分野で、実用面などを考慮して造形作品を意匠すること。
②図案や模様を考案すること。また、そのもの。
③目的を持って具体的に立案・設計すること。
(デジタル大辞泉)

と説明されているのですが、
私はUXデザイナーの「デザイン」は③なのでは? と思っています。

このことから、
UXデザイナーは、

ユーザーが求める価値を生み出す「仕組み」を設計する人。

なのではないかと考えています。

どういうことかと言うと、時間軸でサービス全体を整理すると分かりやすいと思います。
まず、ユーザー体験を「UXタイムスパン」と「UXタイムライン」の2つの時間軸でとらえます。

「UXタイムスパン」はUX白書で定義されている概念で、ユーザー体験を「利用前」「利用中」「利用後」「利用時間全体」の4つの期間(スパン)で捉える考え方。

「UXタイムライン」はbtraxのCEO、ブランドン・K・ヒルさんが定義した概念で、利用プロセスにおけるそれぞれの段階でユーザーが感じる体験全てが、UXを構成している。という考え方です。

この2つの時間軸の捉え方はUXを考える上で非常に分かりやすいと思います。

そして、このふたつの概念を組み合わせてみるとさらにイメージが湧きやすくなるのではないでしょうか?

さて、この時間軸の中でUXデザイナーが良いユーザー体験を実現するために、担保しなくてはならないことが3つあると考えています。

ユーザーがサービスと触れ合う時間軸の中で、

① ユーザーは何を考えているのか
② それに対して何をさせたいのか
③ そのために何が必要なのか

を常に念頭に置いておくことです。

先程の時間軸の概念に、各職業を当て込んでみると分かりやすいと思います。

こんな、感じですね。
「UXデザイナー」が「ユーザー」と「社内プロセス」の全体に渡って寄り添うように在るのがおわかりになると思います。プロジェクト全体を見通しながら社内とユーザーの橋渡しをしているかたちですね。

この立ち位置でパフォーマンスを発揮するためには何が必要なのでしょうか?

私は、「ユーザーの声を引き出す専門的な能力と各職域を理解できる幅広い知見」だと考えています。

図にするとこんな感じになります。

ユーザーの声を引き出す深い専門知識は「UXリサーチ手法」になります。

・エスノグラフィ
・インタビュー
・アンケート
・ユーザーテスト
・デスクトップリサーチ
・認知的ウォークスルー
・ペルソナ作成
・行動フローの作成
・サイト内行動の整理

「内」と「外」、「自社」と「ユーザー」の両面に対して対等に真摯に向き合いつづけながら、これらの知識を深めることがUXデザイナーにとってもっとも大切なことだと思います。

それが、
ユーザーが求める価値を生み出す「仕組み」を設計する人、
UXデザイナー
だと考えています

ニジボックスと考えるUXデザイン

ニジボックスではUXデザインに関するご相談をお受けしています。相談者に寄り添い一緒に考え続ける伴走型のサービスが特徴です。ぜひ、こちらのページからお気軽にご質問下さい!


この記事をつくった人


中井 潤 UXDesigner
お仕事:新規サービスの立ち上げ時のUXリサーチ及びコンサルティング、既存サービスの改善施策立案
趣味:ランニング